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ホスピスボランティアから学ぶこと
2010年08月13日

先日のホスピスボランティアでの出来事・・・
その日担当した患者さんは 前回、
『生まれて初めてマッサージを受けたわ。ほんとに気持ちいいのね。ありがとう。』
と涙を浮かべて喜んでくださった70代のとてもきれいな方。
若い頃に楽しんだおしゃれのお話をとても楽しそうに話して下さったことが印象的だった。
『あなたが・・・ 来て・・くれる・・の・を・・・
とっても・・・楽しみ・・・に・・・・
待っていた・・・のよ・・・』
呼吸が浅くなり ささやくような弱々しい声で一生懸命私に伝えて下さる。
細くて 今にも折れてしまいそうな腕を 私はただただ優しく撫でる。
ヒュー・・ヒュー・・
前回は あんなにたくさんお話してくださったのに・・・
力の無い眼に変わってしまっている・・
腕のトリートメントを終えて その方の手を両手でしばらく包んでさしあげた。
『あなたの・・手・・温かい・・ね・・・』
ゆっくりと、懸命に話してくださる・・・
『また来ますね・・・』
そうお伝えすることしかできない私。
『次回 この方にお会いすることができるのであろうか』
とそんな思いを打ち消しながら
『ありがとうございました。』
と 病室を出ようとすると・・・
えっ?・・
なんとその方は力を振り絞って 私に手を振って下さっている!!
しかも、何度も何度も・・
涙があふれてくるのを必死にこらえて 笑顔でわたしも手を振った。
ありがとうございます・・
ありがとうございます・・
『あの方が、ご家族が 光に包まれて幸せなときを過ごせますように』
感謝の気持ちをこめて お祈りをさせて頂いた・・・
ボランティアは いつも私にたくさんのギフトを与えてくれる。
私の方が たくさんのことを学ばせて頂いている。
この仕事をしていて 心からよかったと無条件に感じる瞬間。
そこには なんの野心も計算もない。
ただ そこにあなたがいる・・・その喜びを その尊さを感じる瞬間、とき。
この病院のボランティアには たくさんの方がいらっしゃる。
四季の移り変わりを感じてほしいと、庭先の花を活けてくださる方・・
少しだけ時間があるからと、池の掃除に来られる方・・
お茶を入れて差し上げる方・・
何か特別なスキルが無ければ ボランティアはできない
というわけではない気がする。
患者さんが、付き添いの方が求めているのは
『自分の話をただ聴いてほしい』
ということ、ぬくもりなんじゃないのかな・・・
『ボランティアの募集をしても 一年後には ほとんど方が残らない』
と事務局の方が現実を話されていた。
それでも もし、あなたが誰かの、何かの役に立ちたいと
そう感じているならば・・・
もう考えることだけはやめて・・
ほんのささやかなことでもかまわない。
何か、とにかく一度でもやってみてほしい・・・
自分に無理なく できることを精一杯、これからも続けていけたらと感じている。
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